2017年度 異能Vation破壊的な挑戦部門 挑戦者
粉粒体を充填した容器中に流体を噴出することによって、粉粒体を液状化することができる。この現象は「流動床」と呼ばれ、焼却炉など多くの工業分野で利用されてきたが、人間が直接触れるインターフェース用途ではこれまで利用されていなかった。例えば「砂」と「空気」を使用し、砂の表面に映像を投影すれば、「スイッチひとつで上を歩いたり泳いだりできるディスプレイ」が実現する。粉粒体と流体の素材の各種組み合わせや、使用方法を研究し、これまでに誰も見たことの無い、「固相と液相を自由に制御可能な新しいインターフェース」を開発する。
的場ラボ(個人事業主)主宰
信州大学理学部生物学科卒業後、本田技術研究所における自動車材料研究、認知症高齢者介護施設運営に理事として参画等を経て現在は ものつくり大学客員教授、お茶の水女子大学学部教育研究協力員。仮想世界と実物体を融合した新しいインターフェースを研究中。これまでに、ACM SIGGRAPH Art Gallery(2000、2007年)Emerging Technologies(2011、2012、2013年)や、Ars Electronica(1999年)への作品出展をはじめ、デジタルコンテンツグランプリ アート部門 インタラクティブ賞(2001年)、アジアデジタルアート大賞展 インタラクティブアート部門 優秀賞(2012、2013年)、Laval Virtual Awards グランプリ(2013年)、CEDEC インタラクティブ賞(2017年)、経済産業省 Innovative Technologies 特別賞(2013、2017年)、テレビ東京 WBSトレンドたまご年間大賞(2013、2017年)他受賞。
流動床インターフェース 2016~2020 まとめ動画 https://youtu.be/UKTyXc6qeAU
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