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デジタルとアナログの融合から生まれる「人の目を離さない表示デバイス」(後編)

2021年度「破壊的な挑戦部門」の挑戦者であるBBコリーは、異能vationプログラムでの挑戦が終わった後もさまざまなアイデアで新しいモノを作り続けている。

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文:山本貴也

BBコリーは、異能vationプログラムが終わった後もさまざまなユニークなモノを作り続けている。そのひとつが、「デジタル砂時計」だ。通常の砂時計はガラスの容器をひっくり返し、上から下に砂が落ち切ることで3分や5分といった時間がわかるようになっている。しかしBBコリーの「デジタル砂時計」は、これとはまったく違ったユニークな発想でできている。

(インタビューの前編はこちら)

この「デジタル砂時計」では、上下をひっくり返すと"砂鉄”が8つの筋となって板を滑り落ちてくる。板の裏には磁石が仕込まれており、この磁石を動かすことで砂鉄が数字の形に集まり、数値がわかるという仕掛けだ。

「デジタル砂時計」が動く様子

「デジタル砂時計」も、BBコリーが異能vationプログラムで発展形に挑んだ「時間が溶ける時計」と同じようにデジタルとアナログが融合する面白さを追求したものだ。

「最近、世の中全体がデジタルにシフトしていますが、やっぱりアナログのほうが人に寄り添っていて、人に訴えかける力が強い部分があるように思います。そこで、今までアナログだったものにデジタル的な要素を入れたり、デジタルなものにアナログ的な要素を取り入れることに面白さを感じています」とBBコリーは目を輝かせる。

ただ、BBコリーはデジタルとアナログを融合させたものだけでなく、さまざまなユニークなアイデアのモノを作り続けている。そこで大事なのは、アイデアだという。

「今のAIの時代になっても、AIはアイデアを出せないですよね。すごく面白いアイデアが1個浮かべば、あとは自分が手を動かせばいいし、自分ができなければ誰かにやってもらえばいいと思っています」

次々と新しいモノを作るには、アイデアのタネのストックが必要だ。そのための方法論をBBコリーが語ってくれた。

「普段は資材集めでホームセンターによく行くんですけど、たまに楽器屋など普段行かないようなところに寄り道するんです。その場で新しいアイデアが出ることはほとんどないのですが、アイデアの元が自分の中でどんどん増えていきます。その種を増やしていくと、数ヵ月後とかに『ここにピアノの機構を使えばすごいことができるんじゃないのか』といったように面白いアイデアが浮かぶことがあるんです」

普段からいろいろなモノに興味を持って接することが、ユニークなアイデアにつながる。このことをBBコリーは実感している。

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