2020年度 異能Vation破壊的な挑戦部門 挑戦者
私たちは喉頭がんや咽頭がんで声を失った方が、装着して口パクをするだけで話せるようになるハンズフリー型のウェアラブルデバイスSyrinxを開発しており、異能vationではその改良をさせていただきました。挑戦内容としては大きく3点ありました。1つ目は実際のユーザーに使用していただき、フィードバックを貰ったことです。小児慢性肺疾患という病気で声を失った子供に対して、卒業式の返事をする際にSyrinxを使って返事をしてもらいました。彼に使用してもらうために首の皮膚に当たる部分の紐やバックルの素材を選定したり、回路部分をより使い勝手のいいように設計を変更したりしました。とても喜んでもらい今でも使ってくれています。2つ目は振動子の当て位置とそれに対しての応答です。ヒトによって声を大きく出せる首の当て位置は異なります。そこに何らかの法則性が無いかを、圧力計や人体解析アプリなどを用いて試して法則性を探りましたが見つからなかったです。3つ目は首元の振動子から発生する振動音の漏れを減らすことです。これはうまくいかなかったのですが、ゴムで覆ったりゲルを塗ったりして試してみました。色々な失敗をしましたが、今の研究開発のフェーズに活きています!
Syrinx リーダー/エンジニア,ハンズフリー型のウェアラブルデバイス,Syrinx,開発,異能vation
1995年 7月 埼玉県所沢市で生まれる
2014年 3月 慶應義塾湘南藤沢高等部 卒業
2014年 4月 慶應義塾大学理工学部 入学
2018年 3月 慶應義塾大学理工学部情報工学科 卒業
2018年 5月 ~ 2019年 3月 理化学研究所 言語発達研究チーム テクニカルスタッフとして
常勤
2019年 4月 東京大学大学院 工学系研究科 電気系工学専攻 修士課程 入学
2019年 7月 Syrinxプロジェクトを開始
2020年 5月 Microsoft Imagine Cup 国際TOP3
2020年 10月 James Dyson Award 国際TOP20および 国内最優秀賞
2020年 12月 GUGEN グランプリ
2021年 1月 ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト アイディアコンテスト グランプリ
2021年 3月 東京大学大学院 工学系研究科 電気系工学専攻 修士課程 卒業
2021年 4月 東京大学大学院 工学系研究科 電気系工学専攻 博士課程 進学