2019年度 異能Vation破壊的な挑戦部門 挑戦者
近年、動物愛護や長寿化を背景に、犬・猫などのペットや競走馬の骨折等に対する骨再生医療のニーズが広がっている。 自身はこれまでに、歯を失った後に痩せてしまった顎の骨を再生する新規治療技術の開発に取り組む過程で、iPS細胞から人工骨を作り出し、これを凍結乾燥することで骨補填材を得る技術を着想した。 当該製品は、従来の骨補填材にはない骨誘導性を示すだけでなく、iPS細胞を人工骨の産生ツールとして用いた後に死滅化するため、腫瘍化の懸念がなく、臨床応用が現実的であることが期待される。 本プロジェクトでは、当該製品をペットや馬の骨欠損治療に応用すべく、その骨誘導能を強化し、その効果を検証していく。
東北大学大学院歯学研究科 歯学イノベーションリエゾンセンター長東北大学病院 副病院長
1998年広島大学歯学部卒業後,1999年香港大学歯学部研究助手。 2002年に広島大学にて歯学博士を取得後,日本学術振興会特別研究員としてUCLAワイントロープ研究所に勤務 2004年に大阪大学助手,2007年に同助教。 2014年から東北大学教授。2018年より東北大学歯学イノベーションリエゾンセンター長および東北大学病院 副病院長。 国際歯科研究学会(IADR)エドワード・ハットン賞第一位,IADRアーサー・フレッチェ最優秀若手研究者賞,IADR最優秀若手科学者賞などを受賞