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カプセル内視鏡を飲み込むだけで、食道から胃、腸まで一気に検査

カプセル内視鏡を体外から磁石で誘導し、1回の検査で食道〜肛門までの消化管を効率的に観察できるシステムを開発。 カプセルの大きさは、11×31mmほど。重量は、5g。人体への安全を確保するために1回使用の使い捨てであり、一度の診断では数10万枚の画像を撮影する。 このシステムでは、カプセル自体を磁気誘導するため、体内滞留時間もコントロールできる。通常の使い方ならカプセルの排泄までに数時間から10時間以上かかるところ、4時間程度に短縮することも可能。

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Meet the InnoUvator

磁気誘導全消化管カプセル内視鏡の開発

2018年度挑戦者 大宮 直木

本邦のがんの罹患数は大腸がんが第1位、胃がんが第2位であるが、その検診受診率は低い状況にある。その背景には内視鏡検査が痛くて辛そう、恥ずかしいなどの理由が挙げられる。通常の内視鏡に比べ、カプセル内視鏡はただ飲み込むだけの検査で、苦痛や放射線被曝がない。ただ、従来のカプセル内視鏡では容積の大きい胃の観察はほとんど不可能である。また、保険適用されている大腸カプセル内視鏡は検査が長時間で下剤内服量が多く、普及していないのが現状である。その欠点を克服するために、カプセル内視鏡を体外から磁石で誘導し、1回の検査で食道〜肛門までの消化管を効率的に観察できるシステムを開発し、その検出能・安全性を検証する。
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