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iPS細胞による骨再生医療への挑戦【異能vation2019年度挑戦者・江草 宏】

iPS細胞から、骨の再生を促す補填材を作る研究をしている2019年度異能vation挑戦者・江草宏氏のインタビューをお届けします。iPS細胞から骨を回復させる力をもった細胞を作ることで、バクテリアが多いため、特に再生治療が難しい口腔内などの骨を再生させることを目指しています。

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iPS細胞の腫瘍化を回避した骨再生治療への挑戦

2019年度挑戦者 江草 宏

近年、動物愛護や長寿化を背景に、犬・猫などのペットや競走馬の骨折等に対する骨再生医療のニーズが広がっている。 自身はこれまでに、歯を失った後に痩せてしまった顎の骨を再生する新規治療技術の開発に取り組む過程で、iPS細胞から人工骨を作り出し、これを凍結乾燥することで骨補填材を得る技術を着想した。 当該製品は、従来の骨補填材にはない骨誘導性を示すだけでなく、iPS細胞を人工骨の産生ツールとして用いた後に死滅化するため、腫瘍化の懸念がなく、臨床応用が現実的であることが期待される。 本プロジェクトでは、当該製品をペットや馬の骨欠損治療に応用すべく、その骨誘導能を強化し、その効果を検証していく。
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