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小説やゲームの制作を助けるシナリオ作成支援AI「BunCho」(前編)

2020年度「破壊的な挑戦部門」の挑戦者である大曽根宏幸は、キーワードからあらすじやプロットを自動生成するシナリオ作成生成AI「BunCho」の大幅なアップデートに取り組んだ。
文:山本貴也

小説を書きたいけど、書くのが難しい……。そんな人にとって、2020年度異能vationプログラム「破壊的な挑戦部門」に選ばれた大曽根宏幸の「BunCho」は大きな助けになることだろう。BunChoは小説のあらすじやプロットを自動的に生成して小説の執筆をサポートしてくれる、シナリオ作成支援のAIだ。

キーワードやあらすじを入れるとタイトルを生成

キーワードやあらすじを入れるとタイトルを生成

キーワードや参考にしたいあらすじを入れると新しいあらすじを生成

キーワードや参考にしたいあらすじを入れると新しいあらすじを生成

大曽根は趣味でSF小説を書いており、出版社の賞に応募するなどしていた。その中で壁になったのが、地の文の描写だった。「あらすじやセリフを考えたりするのは得意だったのですが、地の文での描写が苦手でした。いろいな小説に目を通して勉強したのですが、やはり難しかったですね」と大曽根は当時を振り返る。

大曽根は、大学でAIの研究をしていた。そこで考えたのが、かつてない、小説の執筆を手助けしてくれるAIの開発だった。ウェブ上で公開されている小説を利用し、さまざまな小説のデータをスクーリングしてデータセットを作成した。そうしてできたのが、BunChoである。

BunChoではまず、ジャンルなど書いてみたい小説のキーワードを10個入力する。すると、タイトルの候補が10個表示される。次にタイトルを選択し、あらすじに含まれて欲しいキーワードを入れると、あらすじが自動生成される。あらすじに適宜手を入れ、BunChoに入力すると、AIが文脈を認識して、文章化したフレーズにして提示する。また、セリフをいくつか入力するとセリフの間に地の文が生成される機能も入れ込んだ。

「小説を書いている知り合いに使ってもらったら、結構評判が良かったんです。特に反応があったのは、タイトルですね。タイトルを考えるのは意外と難しいので、自分では思いつかないようなタイトルをAIが考えてくれるのは助かるという声がありました」と大曽根は言う。

小説では、ストーリーを場面ごとに整理したプロット(箱書き)を作成すると、執筆の手助けになる。BunChoはおおむね好評だったものの、プロットまでは作ることはできなかった。また、タイトルやあらすじは生成できるものの、精度を高められる余地がまだあった。そこで、同じ研究室の学生が何人も応募してその存在を知っていた異能vationプログラムに応募することになったという。

大曽根宏幸さん

次回は、異能vationプログラム中の活動について話を聞く。

中編に続く

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