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“声を浴びる”という新体験「声シャワー」(中編)

たいがー・りー

異能vationプログラムへの応募前に「声シャワー」のプロトタイプを完成させていた“たいがー・りー”だが、プログラムの期間中にハードウェアのバージョンアップをするとともに、実際の効果をさまざまな角度から検証していったという。
文:山本貴也

たいがー・りーは、シャワーヘッドに組み込まれたスピーカーから声が流れ出し、シャワーを浴びるように声を浴びることができる「声シャワー」で、2020年度異能vationプログラム「破壊的な挑戦部門」に選出された。

(インタビューの前編はこちら

異能vationプログラムに選出されて、たいがー・りーはまず、声シャワーのバージョンアップを図った。それまでの声シャワーは有線でスピーカーを接続していたが、Bluetoothに変えた。コードがなくなって使いやすくなったとともに、電話の声も浴びられるようになるなど使い方の幅が広がった。

声シャワー

最新版の「声シャワー」

癒される──これが、声シャワーを体験してもらったときに多く上がった声だった。しかし、実際にどのような効果があるのか。それを検証するのが、異能vationプログラム中の主要な課題となった。

科学的な分析を求めて、たいがー・りーは大学に分析を依頼した。声シャワーを使って実験を行い、脳波を測定する。すると、家族や友人など親しい仲の人、好きな人の声を浴びた場合という条件の下では癒しの効果があるという結果が出た。

さらに声シャワーの効果を探るため、たいがー・りーは整体師にも協力を依頼した。声シャワーで声を浴びせながら、整体師に施術をしてもらう。すると、驚くべき結果が報告された。「東洋医学ですし科学的根拠はないという断りが付いていましたが、声シャワーを使いながらマッサージをすると、確かに骨が動いているとおっしゃるんです」とたいがー・りーは整体師の言葉を振り返る。

声シャワーを使った人のリアクションとして、「癒される」とともに多かったのが「記憶が思い出される」だった。そのことを脳の専門家に話すと、「それは十分にありえます」という返事が返ってきた。

「専門的なことはわかりませんが、耳だけで聞くのではなく、皮膚で声を聞くので、脳に伝達される情報が違うということだと思います」というのが、たいがー・りーの説明だ。

声シャワーの効果について、さまざまな分野の専門家から見解が得られた。これが異能vationプログラムに選ばれて一番良かったことだと、たいがー・りーはいう。

「僕が個人で協力をお願いしたいといっても、研究機関とのやり取りは上手くいかなったと思います。しかし、異能vationプログラムの事務局が間に入り、交渉から契約書の締結まで手続きをすべてやってくれたおかげで、さまざまな専門機関・専門家に声シャワーの効果を分析してもらうことができました。金銭的なサポートだけでなく、このことには本当に感謝しています」

次回は、「声シャワー」の今後の可能性について話を聞く。

後編に続く


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