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太陽光で部屋の中に花が咲く「ソーラー花電 ヒカルカ」(後編)

花園園恵

異能vationプログラムで「ソーラー花電 ヒカルカ」を生み出した建築家の花園園恵だが、その活動は多岐に及ぶ。地域密着型のデザインユニット「11土design」での活動や、今後のプランなどを聞いた。
取材・文:山本貴也

花園園恵は2020年度の異能vationプログラム「破壊的な挑戦部門」で「ソーラー花電 ヒカルカ」の開発を進めたが、手掛けているプロダクトはそれだけではない。柔らかな発想で多様なものを作り出している。

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建築士の友人とのデザインユニット「11土design」の作品も、ユニークなものばかりだ。ユニットの名前は「土」という漢字を2つに分けると「十」と「一」になるところから来ており、地域の資源を活かしてものをつくることをコンセプトとしている。岡山産の帆布を生地とした地下足袋、九州産の竹を使ったものさし、合板などの建築資材を使用したバッグなど、建築的な発想を活かしたものづくりも行っている。

ベンガラ染めの地下足袋

土を焼いて作る自然の染料「ベンガラ」で染めた地下足袋

竹差し

九州産の竹を用いて、日本の伝統的な文様である「市松」と「七宝」を目盛とした竹差し

もともと花園には「11土design」を結成する前から地域共生やワークショップを強く意識した作品があり、たとえばびわ湖のシジミ貝殻やヨシなどを資材として活かし、ウェブサイトで募集した一般参加者と作った建築「フライング・キャタピラ」はその最たる例だろう。「11土design」結成への流れは、至極自然なものだった。

フライング・キャタピラ

びわ湖を資材とした建築「フライング・キャタピラ」

また現在、服を「人を包む最小空間」と捉え、服のブランド「T-PEACE」も立ち上げている。そしてその服を作っていたある日、突然「ヒカルカ」と繋がり、今後の展開として生地にシート状のソーラーパネルを付け、外を歩いていると蓄電して夜になると光る服も作ってみたくなったという。「ソーラーパネルがいまよりも薄くなり、素材に貼り付けられるようになるという前提ですが、光って自分が花になれるような服を考えています」と花園はプランを語る。

さまざまなものづくりを手掛ける花園。その原点にあるのは「手を動かす」ことだ。

「手を動かすと作れるんですよね。頭で考えていても絶対できないと思います。建築も現場で作り上げるのが好きで、一応図面は書きますが、現場を一般開放して参加者を募り、一緒に手を動かしながら作るということをずっとやってきました。作れないと思っていたものでも、手を動かすと作れる。それが素敵なところです」と花園はいう。

最後に、異能vationプログラムへの応募を考えている人へのメッセージとして花園はこんな言葉を残してくれた。

「いいアイデアを持っている方はたくさんいると思います。でも、すごくいいアイデアでも頭の中にあるだけではもったいない。頭の中にあるのなら、出した方がいいと思います。異能vationプログラムは、そのためのすごくいいチャンス。本当にやりたいと思っていることを実現しようと思うなら、頭の中に置いておくのではなく、まず応募してみてはいかがでしょう」

まず、アイデアを外に出してみる。これまでさまざまなプロダクトを形にしてきた花園からの、ものづくりの第一歩を踏み出すアドバイスだ。

花園園恵

OPEN異能vation 2021での「ソーラー花電 ヒカルカ」展示模様。花園が身に着けている服は、自身の「T-PEACE」ブランドのものだ


花園園恵プロフィール

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