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ロボットによる初生ひな雄雌鑑別

これまで、ひなの雄雌は羽の長さで鑑別されてきましたが、肉眼では見分けがつきにくいのが難点でした。そこで、ハイパースペクトルカメラを使って光の成分を分析し、特徴がわかりやすく表示できるようにしたものが「初生ひな雄雌鑑別」です。 まず、特徴点となる主翼羽と副翼羽、雛のボディ、脚や嘴などの3か所の波形を分析し、映像領域の技術で、補色関係である「緑」と「赤」に色の割り振りをおこないます。そして、特徴点の羽を赤く強調させ、AIに羽の長さを解析させ、雄雌の鑑別可能にしています。 雛の羽が赤く見えるのは、励起(れいき)現象を捉えたもので、物質がある波長の光を吸収した後、別の波長の光を放出(発光)しています。これまで鳥類での励起(れいき)現象が確認された報告は見つけられていませんでした。 現在は研究が進み、AIがより正確に判別できる映像の作成が可能となっています。

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AIによる初生雛雌雄鑑別

2018年度挑戦者 中野 裕介

鶏卵生産のオートメーション化が進んでいるが、ニワトリの雛のオスメスの鑑別には熟練した人による鑑別が不可欠である。インド、インドネシア等の南アジア、東南アジア等の国々では、人口増加に伴い、低コストで栄養価が高く、宗教的な制約の少ない卵の生産量増加が強く求められているが、鑑別技師の養成が課題となっている。 良質なタンパク源となる卵の生産拡大は、持続可能な開発目標(SDGs)目標2飢餓をゼロへの課題解決につながる。
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