空中タッチディスプレー

凸版印刷は10月12日、従来品と比べ筐体の50%薄型化を実現した空中タッチディスプレーを開発したと発表した。

新型コロナウイルス感染症の拡大予防対策として非接触型タッチパネルのニーズが高まっており、医療用機器から銀行ATMなどさまざまな用途で利用拡大が予想されているという。これまでにも空中に画像を浮かび上がらせてセンサーで指の動きを検知する製品は存在したものの、奥行きを必要とする構造のため設置場所や用途が限定されていた。

同社では、これまで産業機器向け高精細液晶ディスプレー分野で培ってきた独自の光学設計技術と構造設計技術を応用することで視認性が高く、壁に埋め込みも可能な薄型の空中タッチディスプレーを開発。大きな特長として、液晶パネルに対して平行位置に空中映像を生成することに成功し、既存のパネルに対して画像がおよそ90度に出現するタイプと比べて50%薄型化でき、直感的な操作を可能とする。

空中タッチディスプレー

独自の高透過率TFT液晶技術と光学設計技術により、従来品に対しておよそ5倍の輝度(同社比)による鮮明な空中映像。赤外線方式の空間位置センサーやToF(Time of Flight)方式の距離画像センサーの搭載でタッチ動作を認識する。また、空中映像の視野角は左右15度に制限することでパスワードの入力などセキュリティー性が求められるシーンでの使用に適しているという。

7型TFT液晶パネルを採用し、解像度は800×400ドット。2020年12月よりサンプル品の提供を開始する。