リアルテックファンドの吉開祐貴(よしかい・ゆうき)氏、アグロデザイン・スタジオ代表取締役社長の西ヶ谷有輝(にしがや・ゆうき)氏、インキュベイトファンドの村田雄介(むらた・ゆうすけ)氏、インキュベイトファンドの種市亮(たねいち・りょう)氏(左より)

アグロデザイン・スタジオは、リアルテックファンド、インキュベイトファンドなどから、シードラウンド・ファーストクローズの資金調達を実施したと発表した。シードラウンド・セカンドクローズ(締切済み)を含めて約1億円を調達する。国内の農薬スタートアップがベンチャー・キャピタルから、資金を調達した初めての例になるという。

資金調達の目的は、開発している複数の農薬候補剤の改良、および温室試験や安全性試験、チームメンバーの強化。農薬の研究開発では、多分野にわたるサイエンスやテクノロジーが必要だが、とくに創薬化学者(メドケム)の採用に力を入れるとしている。

アグロデザイン・スタジオ代表取締役社長(創業者)の西ヶ谷氏によるコメントは以下の通り。

「農薬が無ければ今の地球人口の半分も養えないといわれるほど、農薬は人類にとって重要な資材です。それにもかかわらず、農薬は環境や健康に悪いというイメージが先行して、消費者から嫌われています。私は農薬の研究者として、このような悪者にされがちな農薬のイメージを払拭したいと考えてきました。

農薬の安全性を高め、消費者に安全安心な食品を提供するためには、農薬産業にスタートアップが参加することで技術革新を加速させることが重要です。しかし、世界的に見ても農薬スタートアップは、ほとんど存在しません。農薬産業は、スタートアップの領域としては完全なブルーオーシャンである一方、技術的・法規制的に非常に高い参入障壁が存在します。このよう状況の中、バイオやアグリ分野に強いリアルテックファンドおよび豊富なイグジット実績を持つインキュベイトファンドなどと組むチームは、農薬スタートアップという新しい分野を切り開くうえで最適な布陣と言えます。このチームで、消費者の皆様に安全安心をお届けできるよう、研究開発に邁進する所存です」